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日本の住まいの知恵「住まいづくりの目的」1

2021年3月23日


昔からあまり変わることのない自然環境に対する、現代の住まいにおける対処法は、かつての住まいの工夫からその多くを学ぶことができると考えられます。
また、かつて工夫して用いられていた方法以外に、現代的な工法や材料・製品などを用いて、同様の効果を得られるものもあると考えられます。

一方、社会的環境や家族の関係・役割の著しい変化により、かつて住宅と一体であった生業の場や空間の序列化は、現代の住まいでは多くの場合必要とされなくなり、家族および個人の生活への対応が主題となってきています。

しかし、かつて庶民住宅で用いられていた社会や地域・近隣との関係に呼応するために配慮された種々の工夫のなかには、人間関係など心の豊かさを育む上で参考になるものもあると思われます。

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